9月になって単衣の季節になっています。
単衣は裏地がついていないので袷のきものに比べるとずいぶん軽いです。
単衣でも、6月の単衣と違いまして9月の単衣は秋に向かっていますので、小物(半襟、帯揚げ、帯締め)は袷用のものを使います。
帯は単衣には8寸のお帯がよく合います。
この帯は9寸名古屋帯ですが柄が今の季節にぴったりかなと思います。
そして、この帯は昔私が描いたものです。
薄いオレンジ色の地色の紬の生地です。
ぼかしの具合や描き方等プロの先生に教えてもらいながら制作しました。
絵心のない私にはなかなかきれいにできません!
しかし、柄の位置など自分で決められるので私にはちょうど良い位置に柄が来ています。
ポイント柄の帯は柄の位置がもう少し低いところにあるとお太鼓を作りやすいのに!と思うことが多いですね!
今の季節は「禾乃登る」と言われます。
禾(のぎ)と読みます。
田に稲が実り、穂を垂らすころです。
禾は稲、麦、粟、稗などの穂先に生えている毛のことですが、穀物の総称でもあります。